賃貸の保証会社おすすめ10社を徹底比較|審査基準・料金を宅建士が解説

賃貸物件を申し込む際、ほとんどの物件で「保証会社の利用」が必須になっています。ただ、保証会社は全国に数十社存在し、会社ごとに審査基準や料金、特徴が大きく異なるのが実情です。「どの保証会社が自分に合うのか分からない」「通りやすい会社を知りたい」と悩む方も多いのではないでしょうか。

東京都内の賃貸管理会社でパート事務として働く筆者の現場でも、日々さまざまな保証会社の審査結果を見ています。本記事では、宅建士+管理会社実務者の視点から、大手保証会社10社を徹底比較し、あなたに合う選び方をお伝えします。

目次

この記事でわかること

  • 賃貸保証会社の役割と3つのタイプ(信販系・協会系・独立系)
  • 大手保証会社10社の審査基準・料金・特徴の一覧比較
  • 管理会社の実感で見た「審査が通りやすい保証会社」の傾向
  • 家賃別の保証料シミュレーション
  • 属性別(フリーランス・過去滞納・外国籍等)のおすすめ保証会社タイプ

賃貸の保証会社とは?役割と契約の仕組み

保証会社とは、入居者が家賃を滞納した際に、代わりに大家さんへ家賃を支払う(立替える)会社のことです。その後、保証会社は滞納した入居者に対して支払い請求を行う仕組みになっています。

かつては「連帯保証人(両親や親族)」を立てるのが一般的でしたが、近年は保証会社の利用を必須とする物件が増え、筆者が管理する首都圏物件でも約9割以上が保証会社加入を条件にしています。

保証会社が担う主な役割

  • 家賃滞納時の立替払い(大家さんへの保護)
  • 入居者の支払い能力・信用力のスクリーニング(審査)
  • 滞納発生時の督促・回収業務
  • 契約解除・明渡し手続きの代行(深刻なケース)

保証会社の3つのタイプを徹底解説

賃貸の保証会社は、大きく分けて「信販系」「協会系」「独立系」の3タイプに分類されます。タイプごとに審査基準や料金、得意とする顧客層が異なるのが特徴です。

タイプ審査の特徴信用情報機関との関係保証料の傾向
信販系厳しめ(信用情報を照会)CIC・JICC照会あり安い傾向
協会系(LICC加盟)中程度(加盟社間で滞納情報共有)信用情報は照会なし/LICC情報のみ中程度
独立系柔軟(独自基準)どちらも照会なし高め

信販系保証会社の特徴と代表例

信販系は、クレジットカード会社や信販会社が運営する保証会社です。CIC(指定信用情報機関)やJICC(日本信用情報機構)の信用情報を照会できる権限を持っています。

代表的な会社

  • オリコフォレントインシュア(オリエントコーポレーション)
  • ジャックス
  • エポスカード(ROOM iD)
  • アプラス

クレジットカードの延滞・債務整理などの事故情報があると、信販系では審査が厳しくなる傾向にあります。一方、事故情報がなければ保証料が安く、長期入居にコスト面のメリットが生まれます。

協会系(LICC加盟)保証会社の特徴と代表例

協会系は、一般社団法人「全国賃貸保証業協会(LICC)」に加盟している保証会社の総称です。LICC加盟社間では家賃滞納履歴を共有する仕組みがあり、過去の賃貸での滞納歴がある方は、別のLICC加盟社でも情報が把握される可能性があります。

代表的な会社

  • 全保連
  • 日本賃貸保証(JID)
  • ハウスリーブ
  • アーク株式会社

信用情報機関への照会は原則ないため、クレジット関連の事故情報は影響しにくい傾向が見られます。ただし過去の家賃滞納履歴には厳しい判定がされるケースが多いです。

独立系保証会社の特徴と代表例

独立系は、信用情報機関にもLICCにも加盟していない独自審査の保証会社です。自社の基準のみで審査するため、過去の事故情報や滞納歴があっても通るケースが少なくありません。

代表的な会社

  • 日本セーフティー
  • フォーシーズ
  • Casa(カーサ)
  • ナップ
  • 新日本保証

その柔軟性ゆえに、保証料は信販系より高めに設定されているのが一般的です。フリーランス・無職・過去滞納歴がある方など、他タイプで通りにくい層の受け皿となっています。

大手保証会社10社の徹底比較【審査基準・料金】

実務で遭遇する機会が多い保証会社10社を、審査の傾向・料金目安・特徴でまとめました。

会社名タイプ初回保証料目安審査の傾向
オリコフォレントインシュア信販系家賃50%厳しめ/信用情報重視
ジャックス信販系家賃30〜50%厳しめ
エポスカード(ROOM iD)信販系家賃50〜100%厳しめ/カード会員は優遇
アプラス信販系家賃40〜60%厳しめ
全保連協会系家賃30〜50%中程度/滞納歴注意
日本賃貸保証(JID)協会系家賃30〜70%中程度
日本セーフティー独立系家賃50〜100%比較的柔軟
フォーシーズ独立系家賃50〜100%柔軟/審査通過率高め
Casa独立系家賃50%+月額柔軟
新日本保証独立系家賃50〜100%柔軟

※ 上記の保証料は一般的な目安で、物件や契約内容により変動します。具体的な金額は申込物件の管理会社にご確認ください。

審査に通りやすい保証会社の傾向【管理会社の実感】

筆者が管理業務で実際に見ている範囲の感覚として、「比較的審査が柔軟」とされる保証会社のランキングを、属性別にまとめました。個別の承認率データではなく、あくまで現場での所感としてご参考ください。

順位タイプ具体的な会社(傾向)
1位独立系フォーシーズ、日本セーフティー
2位独立系Casa、新日本保証、ナップ
3位協会系全保連、日本賃貸保証(JID)
4位信販系オリコ、ジャックス、エポス

ただし、「独立系だから必ず通る」という単純な話ではありません。保証会社を指定するのは物件の管理会社・大家さん側のため、そもそも独立系を使える物件を選ぶことが第一歩です。

保証料の相場と家賃別シミュレーション

保証料は初回と更新時の2段階で発生します。プランによっては月額で支払う形式もあり、どちらが有利かは契約期間によって変わります。

保証料の支払い形式と目安

支払い形式相場主に使われるタイプ
初回保証料家賃の50〜100%全タイプ
更新料(年1回)年10,000円程度信販系・協会系で多い
月額支払い月額家賃の1〜2%独立系で多い

家賃別・総額シミュレーション(3年入居の場合)

家賃信販系(初回50%・年1万円)独立系(初回50%・月1%)
7万円約5.5万円約5.9万円
10万円約8万円約8.6万円
13万円約10.5万円約11.2万円

長期入居を前提とするなら、信販系のほうが総額で安くなる傾向にあります。一方、短期入居(1〜2年)なら料金差はほとんど出ないため、通りやすさで選ぶほうが合理的です。

属性別:おすすめの保証会社タイプの選び方

属性推奨タイプ理由
正社員・勤続1年以上信販系OK保証料が安く総コストで有利
過去にクレカ延滞歴あり独立系信用情報を照会しないため通りやすい
過去に家賃滞納歴あり独立系LICC非加盟社を選ぶ
フリーランス・個人事業主独立系確定申告書+預貯金で評価されやすい
転職直後独立系または協会系勤続年数の柔軟性がある
無職・休職中独立系+預貯金審査預貯金で支払い能力を示せる物件を選ぶ
外国籍独立系外国人対応に慣れた会社が多い
高齢者(60代以上)独立系またはUR賃貸独立系または保証会社不要のUR

自分の属性に合ったタイプを事前に把握し、不動産会社に「〇〇系の保証会社が使える物件を探したい」と明確に伝えると、提案される物件のミスマッチが減ります。

保証会社を選ぶ際のチェックポイント

料金プランは「初回+更新料」と「月額」どちらか

長期入居なら「初回+年1回の更新料」プランが有利、短期入居なら「月額」プランが無駄がありません。自分の入居予定期間を踏まえて比較しましょう。

緊急連絡先の要否

保証会社によっては「緊急連絡先(連帯保証人ではなく連絡先のみ)」を求められます。両親や親族の協力が得られない方は、緊急連絡先不要の物件を選ぶのも選択肢です。

自動契約更新の有無

契約更新のタイミングで再審査が入る会社もあれば、自動更新される会社もあります。転職直後などで審査に不安がある方は、自動更新型の方が安心です。

よくある質問(FAQ)

Q. 保証会社を自分で選べますか?

原則として保証会社は物件ごとに指定されており、自由に選ぶことはできません。ただし、複数の保証会社と契約している管理会社なら、申込者の属性に応じて最適な会社を提案してくれるケースもあります。

Q. 保証会社と連帯保証人、両方必要ですか?

物件により異なります。保証会社のみでOKの物件が近年は増えていますが、大家さんによっては「保証会社+連帯保証人」両方を求めるケースもあります。申込前に不動産会社に確認しましょう。

Q. 独立系保証会社で審査に落ちたらどうすればよいですか?

独立系でも落ちる場合は、①預貯金の追加提示、②代理契約(親族契約)、③シェアハウスなど審査基準が異なる物件への切り替え、を検討するのが実務的です。特にシェアハウスは保証会社が不要なケースもあり、選択肢として有効です。

Q. 保証会社の審査は何日かかりますか?

通常は1〜3日で結果が出ます。信販系はシステムでの照会が中心のため最速(当日〜翌日)、独立系は人的審査もあるため2〜3日かかるケースが多く見られます。

Q. 保証会社の使用履歴は他社に伝わりますか?

LICC加盟の協会系保証会社同士では滞納情報が共有されます。ただし、独立系と信販系はそれぞれ独自のシステムを使っており、タイプをまたいだ情報共有は基本的にありません。

まとめ:自分に合った保証会社を選ぶ3ステップ

  • ①自分の属性を把握する(勤続・収入・信用情報の状態)
  • ②属性に合う保証会社タイプを決める(信販系/協会系/独立系)
  • ③そのタイプの保証会社が使える物件を不動産会社に依頼する

保証会社選びで最も重要なのは、「どの会社が優れているか」ではなく「自分に合うタイプを選ぶ」視点です。大手ポータルで目に見えない部分ですが、管理会社は物件ごとに保証会社を選んでいます。自分から希望を伝えることで、ミスマッチを避けて通しやすい物件に出会える可能性が広がります。

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